【 船橋市三咲の鍼灸治療院 】

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【出張対応】ぎっくり腰で動けなくなった例

『当院での対応』

40代 競技ゴルファ―(アマ) 男性

アドレス|船橋|鍼灸|たけうち治療院|ゴルフ

アドレスイメージ

ゴルフの練習の翌日にぎっくり腰発症。20年来の慢性腰痛持ち。ぎっくり腰は半年に一回発症するが、起き上がれなくなるほどの痛みは初めて。移動ができないので、自宅まで出張依頼。

[所見]体を起こすこと、寝返りで腰部全体に激痛が走る。下肢の痛みやしびれは無し。股関節の可動域に著明な左右差があり、特定の動作をすると腰への放散痛が確認された。

[施術]腰の痛みに起因する筋肉へ低周波鍼療法を施し、関節可動域訓練、柔軟性を高める施術を実施。その場での変化としては、起き上がりや寝返りの痛みが消失し、体の動きの改善を感じていらした。

[セルフ]今回の腰痛に起因している部分のストレッチを指導。YouTubeなどで検索していた動画を拝見したが、全く逆のことをされていた。その晩には痛みはだいぶ改善、翌日には普段通りの生活に戻れたとのこと。

 

『ぎっくり腰を速攻で治す方法は?』

腰への湿布は?

ぎっくり腰を速攻で治す方法はありません。ただ、痛みを瞬時に取る方法としてはブロック注射があります。または、痛み止めの服用です。どちらも痛みを抑えることに関しては、天下一品の方法です。ぎっくり腰経験者の多くは、頼ったことがあるのではないでしょうか。しかし、痛みというのは身体が発している危険信号です。それを抑えてしまうということは、本当は痛いのに麻酔で痛みを麻痺させて、無理やり動けてしまっているということになります。もちろん、どの治療の目的も痛みをなくすことなのですが、この状態で治った!と思われる方は、鍼灸師の視点からみると少し疑問に思ってほしい所でもあります。

 

『治るまでの期間は?』

時の経過

ぎっくり腰は発症して数日から1-2週間で改善される傾向があります。しかし、強い痛みが治まっても違和感程度の痛みが1-2か月残ることもあります。元々腰痛持ちである場合が多いこともあり、すぐにすっきりと改善する方はそう多くはありません。鍼灸師としていえることは、適切な治療と、体の状態にあったセルフストレッチとエクササイズを行うことで、腰の状態は格段に良くなり、再発防止の意識も高まるということです。ぎっくり腰で、仕事を数日~数週間休まざるを得なくなった、家族に迷惑をかけたなど、痛みが強い分周りへの影響を気にする方も多くいます。まずは今の状態を把握して痛みを抑えるようにしてみてください。

 

『ぎっくり腰の初期症状は?』

ぎっくり腰イメージ

ぎっくり腰が発症する数日前から腰の違和感があったという方が大半を占めます。また、普段から腰痛を抱えている方ですと、前触れなく突然痛みが出て、原因が分からないというパターンもあります。

 

『ぎっくり腰の症状』

腰の痛み

ぎっくり腰の症状には個人差があります。重症度では「身動きがとれるか、とれないか」をまずは確認します。痛み方では、ジンジンする痛み、ピキッとする痛み、筋肉が突っ張る痛みなど様々です。足に痛みや痺れを伴う例も少なくありません。下記は、ぎっくり腰を発症した際の代表的な状態です。

・歩けるけど痛い

・寝返りできない

・起き上がれない

 

『ぎっくり腰の原因は?』

腰の痛み

発展した現代の医学でも解明されていない痛みの一つがぎっくり腰です。しかし、代表的なきっかけはあります。腰に負担のかかる作業や、ちょっとした動作がきっかけで起こることは広く知られています。それゆえに、ぎっくり腰は「重いものを持った時になる」というイメージが先行しているのも、再発する要因になるのではないかと考えています。

また、ぎっくり腰はもともと腰痛の方に起こりやすいです。腰痛の多くは日々の生活の負担が積み重なって発症します。運動不足で筋肉が衰えたり、長時間のデスクワークなどで、肩や腰の筋肉が緊張し、各関節に影響を及ぼします。こういった状態になると腰部の筋肉への治療だけでは良くならないことがあります。

整形外科では原因を突き止めるために、レントゲンやMRIにて骨の異常を調べます。ヘルニア等の診断も受ける場合もありますが、痛みのすべてがヘルニアなどということは決してないということをご理解ください。腰痛の大半は金筋膜性腰痛と言われています。腰痛の要素の一つとして筋肉の影響があったとしたら、鍼灸などの治療適応になります。

 

『ストレッチ方法について』

ストレッチ

ぎっくり腰では痛みが強いため、目的のストレッチが出来ないことが多くあります。痛みの緩和には時間も必要なので、まずどのような動きが最も痛いのかを覚えておいてください。痛みのピークを過ぎて、動きが出せるようになってからでも遅くないので、その時点から徐々にストレッチを行っていきます。ぎっくり腰は、大きく分けて上半身由来と下半身由来の2種類になると考えております。多くは臀部などの下半身に痛みの原因があることが多いですが、その人の生活環境などによっても変わるので一概には言えません。YouTubeなどで動画の通り実施しても改善が見られないのは、人それぞれ必要なストレッチパターンが異なるからです。

『ぎっくり腰が発症する年齢は?』

草むしりも原因に?

ぎっくり腰は年齢に関わらず起こる可能性がありますが、特定の年代や条件下で多く見られる傾向があります。

筋力が衰えやすい30-50代(季節の変わり目)、生活環境が変わる新社会人(夏前後)、引っ越し作業後(3週間前後)、草むしり後(1週間以内)、中腰の作業が続いた後(3日以内)、スポーツ愛好家・スポーツ選手(年中)、反り腰(年中)、喫煙者(年中)、長時間運転の後(連休後一週間以内)、ディズニーで遊んだ後(3日以内)

などに発症するのが目立ちます。中には原因が分からない、何もしていないのに…と原因不明の場合もありますが、大抵は、いつもと違うことを1-2週間以内にやっていないか確認すると、そういえば!となります。でもそんなことで?ともショックを受ける方もいますが、体の状態をしっかりと把握するきっかけにもなりますので、ぎっくり腰の原因になりそうなことは細かく問診でチェックいたします。

 

『なぜ再発するのか』

肘の診察|船橋|鍼灸|たけうち治療院|ゴルフ

肘の診察イメージ

ぎっくり腰は再発しやすいと特に耳にしますが、肉離れ、肩こり、通常の腰痛も同じく再発を繰り返しています。ですので、ぎっくり腰だけが特別なわけではなく、肩こりなども含めて【なるべくしてなっている】ことが多くあるということです。ぎっくり腰になる方は腰に負担の書けやすい生活をしているから、同じ環境下で生活すれば、またなりますよねということです。それが年齢とともに筋力が無くなり、柔軟性が低下し…と重なると更に再発のリスクが上がります。現状から再発を防ぐには、痛みの除去、筋力強化、柔軟性向上のバランスが重要になります。これに関しては専門家でも一発では解決するのは難しいので、何度かのセッションの中で、最適なメニューを作り上げていく必要があります。年に何度も再発を繰り返して、その度に治療にいくのか、1-2か月集中して体のことを考えて一生ものの技術を身に着けるのかは、その方の価値観で大きく異なる傾向があります。

 

『再発しないための生活指導やストレッチを指導しない整形外科、治療院はおすすめしません』

 

最後になりますが、整形外科の中には痛み止めで様子を見るだけの指導のみのところもありますが、再発防止の適切な対応と、なぜ発症したのかの理解を促してくれない医師の診察はおすすめできません。

 

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