【Trainer】東京マラソン2024コンディショニングルーム参加
『久々のランケアサポート』
コロナ禍を経て、2024年の東京マラソンは、ほぼ制限なく開催されました。ランケアサポートは、今回から再開ということもあり、久々の大イベントでの活動に、鍼灸師の先生方も盛り上がっていた印象です。
『東京都鍼灸師会、スポーツ鍼灸普及活動の一環』
東京マラソン、鍼施術ボランティアを運営しているのは、東京都鍼灸師会という団体です。東京都鍼灸師会は独自にスポーツ鍼灸の普及活動を積極的に行っており、定期的な鍼灸講習会、スポーツ鍼灸に特化したセミナー等を通して、鍼灸師の育成にも力を注いでいます。また、災害時医療従事者派遣の講習会も開かれており、地震などの被災地へ出向き、救助スタッフ、役所職員、被災者への鍼灸サポートも行っています。
『世界中の500人以上のランナーを鍼施術』
東京マラソンは世界を代表するマラソン大会として、様々な国からの参加者がいるという特徴があります。ですので、鍼灸師も英語スキルのある先生を各ブースに配置するなど、万全の体制をとっていました。
『東京マラソンランナーのサポートは2009年から』
活動の目的は、ランニングを終えたランナーのケアを行うこと。東京マラソンでは15年ほどサポート活動を行っているそうです。
私自身、東京マラソンには2017年(ゴールが東京駅になった初年)に出場したことがありますが、鍼灸師が会場で活動していることは知りませんでした。実際にこの鍼灸ケアブースの場所は参加者に告知されることはなく、ゴール付近に設置されている数か所の更衣室の一角にあるので、たまたま更衣室がその場所であったら出会うということみたいです。ですが、更衣室で着替えた後にすぐに専門家の疲労回復の施術が受けられるのは贅沢!でもありますが、本来、体に疲労を溜めないためには大事なこととして、早期のリカバリー法を体験することもランナーの皆様にとって見たら貴重な体験にも違いないですね。
『当日の活動』
会場に鍼灸師が80名以上集まり、各ブースにてランニング終わりのランナーに対して鍼施術を実施。各ブースには鍼灸師が3名、鍼灸学生が1名の合計4名がチームとなってランナーを迎え入れました。東洋医学を学ばれている医学部の学生さんも見学にいらしていました。使用した鍼は、シールタイプの鍼。数ミリの鍼がついたシールをランナーの訴える症状に合わせて貼り、疲労回復のコツやストレッチなどの説明も同時に行いました。鍼ブースの来場は500名以上となり、例年に比べると少なかったようですが、ピーク時の状況で各ブースフル稼働でしたので、受け入れ人数いっぱいだったのかもしれません。
私が活動していた同じブース内には、オリンピックで鍼灸師として初めて選手村に配属された先生もおりましたので、来年以降の東京マラソンにて、もし鍼ケアブースがある更衣室に誘導された場合は、スポーツに精通している鍼灸師が多くいるので、ぜひ体験いただきたいと思います。